海外「気が滅入る」スペインでYoutuberの差別発言が騒動に(海外の反応)
スペインでは、YouTuberのイニャキ・アングロ氏がレアル・ベティスのDFエクトル・ベジェリン選手に対して同性愛者を侮辱する発言をしたことが、大きな問題になりました。スペインの規制当局は、約6万ユーロ(約1,000万円)の罰金と、スポーツ施設への2年間の入場禁止を提案しています。
発言があった日と場所
この問題は、2026年9月4日に行われたレアル・ベティス対レアル・マドリード戦の後、アングロ氏がライブ配信でおこなった発言がきっかけです。配信の中で彼は、ベジェリン選手が爪を塗っていることや女性作家の本を読んでいることを取り上げ、性的指向をからかう言葉を繰り返しました。
発言の内容は、サッカーのプレーや戦術について話すものではなく、選手の外見や趣味をもとに決めつけるものでした。動画はSNSで広く拡散され、多くのファンが「差別的だ」「選手への攻撃だ」と批判しました。
クラブと選手の動き
レアル・ベティスは、スペインのスポーツにおける暴力・人種差別・外国人嫌悪・不寛容対策委員会にこの件を通報しました。委員会は発言を「非常に重大な違反」と判断し、アングロ氏に対して6万ユーロ超の罰金と、24か月間の競技施設入場禁止を提案しました。
ベジェリン選手本人も動きました。彼はアングロ氏を憎悪犯罪と重大な名誉毀損で刑事告訴しています。さらにマドリードの検察当局も捜査を開始したため、この問題はSNS上の批判だけでなく、行政と刑事の両方で判断される段階に入りました。
海外ファンの反応
海外のサッカーファンからは、強い批判の声が多く上がりました。「爪を塗っているだけで傷つくなんて、どれだけ情けない考えなのか」という意見や、「爪を塗っても同性愛者になるわけではない」という意見が見られました。
また、「選手は自分らしく生きられるべきだ」「外見や趣味を理由に人格を決めつけるのはおかしい」という声も目立ちました。スポーツの世界では、選手のファッションや趣味が攻撃の材料になることがあり、その風潮を変えるべきだという意見が多くあります。
一方で、「発言はひどいが、暴力を呼びかけたわけではない。6万ユーロの罰金は重すぎるのではないか」と、処分の重さに疑問を示す人もいました。ただしこうした意見でも、発言そのものが不適切で差別的だったことは認められています。
なぜ大きな騒動になったのか
この件が大きくなった理由は、発言が一時的な失敗ではなく、配信で注目を集めるために差別的な言葉を使う文化につながっていると見られたからです。ライブ配信では、過激な発言が視聴者数や話題性を増やすことがあり、その結果、特定の人々への偏見を広げる恐れがあります。
アングロ氏は問題となった部分を削除し、「ユーモアのつもりだったが、的外れだった」と謝罪したと伝えられています。しかし、クラブ、選手、規制当局は謝罪だけで終わらせず、具体的な罰金や入場禁止、刑事手続きへと進めています。
今後注目される点
今後は、罰金と入場禁止の提案が正式な処分として確定するかどうかが注目されます。同時に、ベジェリン選手の刑事告訴と検察の捜査も進むため、ネット配信者による差別発言がどこまで法的な責任を問われるかを示す重要な例になる可能性があります。
サッカーは世界中のさまざまな背景を持つ人々が楽しむスポーツです。選手の性的指向、外見、趣味を侮辱の材料にすることは許されない、というのが今回の海外の反応に共通する考え方です。
コメント