海外で活躍する日本人サッカー選手たち

海外挑戦の始まり

日本人選手の海外挑戦は、1977年に始まりました。当時25歳だった奥寺康彦さんが、旧西ドイツの名門1.FCケルンへ移籍し、日本人として初めて欧州トップリーグでプレーしたのです。

奥寺さんは1977年10月にブンデスリーガでデビューしました。その後、ケルン、ヘルタ・ベルリン、ブレーメンの3クラブで計9年間プレーし、ブンデスリーガで約235試合に出場、25得点を記録しています。

特に1977-78シーズンのケルンでは、チームのリーグ優勝に貢献しました。当時は「日本人がサッカーできるのか」と疑う声もあったといいますが、奥寺さんの実績は、後の選手たちにとって大きな道しるべとなりました。

現在の海外組の広がり

現在、海外でプレーする日本人選手は非常に多くなっています。2026年10月時点の集計では、海外リーグに所属する日本人選手は約76名とされ、ブンデスリーガに14名、ベルギー1部に14名、ドイツ2部に12名など、多くのリーグに分散しています。

所属先もドイツやイングランドだけではありません。フランス、イタリア、ベルギー、アメリカ、ブラジル、オーストラリアなど、世界各地で日本人選手がプレーしています。

この広がりは、日本サッカーのレベル向上だけでなく、若い選手たちの「海外で挑戦したい」という夢を後押ししています。かつては一部の選手だけだった海外移籍が、いまでは珍しい挑戦ではなくなりました。

欧州5大リーグで戦う代表選手

現在の日本代表を支える選手にも、海外でプレーする人が多くいます。スペインでは久保建英選手がレアル・ソシエダに所属し、イングランドでは三笘薫選手がブライトンでプレーしています。

イングランドには、遠藤航、冨安健洋、守田英正、田中碧、鈴木彩艶など、日本代表の中心選手がそろっています。 彼らはプレミアリーグという世界でも競争の激しいリーグで、ポジションを守るために日々努力しています。

こうした選手たちの共通点は、技術力だけでなく、体力、判断力、そして厳しい競争に耐える精神力です。海外ではレギュラーを取ること自体が難しく、その中で試合に出続けること自体が大きな評価につながります。

海外で成功するために必要なこと

海外で成功する選手には、共通する要素があります。まず重要なのは、言語や生活習慣への適応です。練習や試合だけでなく、日常生活の中でも自分からコミュニケーションを取る力が求められます。

次に重要なのは、自分の特徴を明確にすることです。スピード、ドリブル、守備力、パス精度など、何が得意なのかを理解し、チームの中で役割を果たすことが大切です。奥寺さんも、当時のドイツで自分のプレースタイルを認めさせました。

また、移籍後すぐに結果を出せないこともあります。それでも練習を続け、チャンスを待つ姿勢が、やがて出場機会につながります。海外挑戦は才能だけでなく、継続力と忍耐力が試される挑戦です。

今後の注目ポイント

これからの海外日本人選手には、さらに若い世代の活躍が期待されています。ベルギーなどでは、将来の日本代表を担う若手選手が経験を積んでおり、高井幸大選手のように若くして海外に挑戦する例も増えています。

また、女子サッカーでも海外挑戦が進んでいます。宝田沙織選手がイングランドのレスター・シティでプレーするなど、男子だけでなく女子選手の活躍も注目されています。

日本人選手が世界の舞台で認められるほど、日本サッカー全体の評価も高まります。これからも、どの選手が新しい環境で成長し、どんな試合で結果を残すのかに注目していきましょう。