【ユーロ情報局】EURO2024徹底解剖「クロアチア🇭🇷」
歴史的背景と実績
歴史的な理由から、旧ユーゴスラビア解体後の1996年にクロアチアは初めて欧州選手権に出場しました。初出場ながらクロアチアはベスト8という素晴らしい成績を収めました。その後、クロアチアは一度も欧州選手権を欠席することなく、2008年にも再びベスト8進出を果たしました。 しかし、最近の2回の欧州選手権では、クロアチアはグループステージを突破したものの、その後すぐに敗退してしまいました。 一方で、ワールドカップでのクロアチアの成績は非常に輝かしいものです。1998年の初出場で3位という好成績を収めました。
近年のワールドカップの成績
最近の2回のワールドカップは、クロアチアサッカー史上最も輝かしいところでした。2018年のロシアワールドカップでは、クロアチアはデンマーク、ロシア、イングランドを次々と下して決勝に進出し、最終的に準優勝を果たしました。前回のカタールワールドカップでも、クロアチアは日本、ブラジルを破ってベスト4に進出しましたが、最終的に優勝したアルゼンチンに敗れました。しかし、3位決定戦ではモロッコを下し、3位の栄誉を獲得しました。
ユーロ2024予選と展望
クロアチアは伝統的な強豪国ほどの強力な実力と歴史的なバックグラウンドを持つわけではありませんが、ユーロ2024の「死の組」と呼ばれるグループBでは無視できない存在です。予選では、クロアチアは8試合で5勝1引き分け2敗の成績を収め、13ゴールを奪う一方でわずか4失点と堅固な守備を見せました。同組には一流強豪国がいなかったため、予選の成績はクロアチアの実力を完全に反映するものではありませんでした。
グループステージの見どころ
クロアチアはスペイン、イタリア、アルバニアと同じグループBに分かれており、このグループの中で突破は非常に困難です。グループステージの初戦でクロアチアはスペインと対戦し、この試合の結果がクロアチアのグループステージを突破して決める重要な一戦となるでしょう。もしスペイン戦でポイントを取れなければ、次の試合に向けて大きなプレッシャーがかかることになります。 グループステージ第2戦では、同組で最も実力の低いアルバニアと対戦しますが、この試合は絶対に負けられない試合です。そして、グループステージ最終戦でのイタリアとの対戦は、グループBの運命を左右する重要な一戦となります。
クロアチア代表の紹介
クロアチアのメンバーは、イングランドやドイツのような華々しいスター選手が揃っているわけではありませんが、決して侮れない存在です。
守備:B-
ゴールキーパーには、トルコのフェネルバフチェで活躍するリヴァコヴィッチが引き続き主力として起用されます。彼のカタールワールドカップでの素晴らしい活躍は多くの人々に認められています。 センターバックには、今シーズンマンチェスター・シティに加入したグヴァルディオルと、アヤックスのヨシュコ・シュタニシュがコンビを組みます。左サイドバックはアヤックスのソサ、右サイドバックはウニオン・ベルリンのジュラノヴィッチが担当します。さらに、スタニシッチやエルリッチなどの選手も守備陣のオプションとして控えています。 中盤では、現在サウジアラビアのアル・ナスルでプレーするブロゾヴィッチがアンカーを務めます。その前にはマンチェスター・シティのコヴァチッチと、クロアチアのレジェンドであるモドリッチが控えています。フラシッチやマイヤーもチームのローテーションメンバーとして活躍が期待されます。 クロアチア代表の守備の最強のところは彼らの粘り強い精神です。相手がどんなに強くても、クロアチアは常に粘り強く戦い、PK戦まで持ち込むことができます。
攻撃:C
攻撃陣では、ベテランのペリシッチが依然として頼りになる選手の一人です。ホッフェンハイムで活躍するクラマリッチが右WGとして出場する可能性が高いです。CFにはクロアチアリーグ内でプレーするペトコヴィッチが主力として起用されるでしょう。彼のテクニックとフィジカルを生かしたプレーは、チームの攻撃において重要な役割を果たします。 クロアチアが「死の組」からどのような結果を出すのか、非常に注目されています。